茨城県牛久市の美容室 atelier lit とみぃのブログ

髪のダメージって

いきなりわたくしごとなんですけど、

ちょっと前にハサミを床に落としちゃったんですよ。

これ、美容師にとって一大事。


我々が普段使ってるハサミ(もちろん全部自前で揃えます)は基本、切れ味を極限までよくするために薄〜く研いでいるので
落とした衝撃で刃が欠けてしまうんです。
一本数万円から数十万円するハサミもあるので

店の片隅で「カシャン!」とか音がしたら、
たとえ自分じゃなくも血の気が引きます(笑)

IMG_1748.JPG
写真じゃわかりにくいんですが、刃の真ん中あたりが欠けてしまって閉じなくなりました。
なのでメーカーさんに修理してもらうべく、表参道にある工房へ。

刃が欠けることもままあるんですが、
欠けてないんだけど噛み合わせが悪くなって切れ味が悪くなったりもするんです。

こーなったらすぐさま修理します。

「切れ味悪いだけで修理しなくても…」
っていう美容師さんもいますが、そーじゃないんですよね。

ハサミの切れ味が悪いとお客さんの髪が傷むんです。
特にセニング(梳きバサミ)

たま〜にいません?
カラーもパーマもストレートもかけてない黒い綺麗な髪なのに、
「結構毛先とか襟足の毛が引っかかったりするんですよね〜。」って人。


あれね、もちろんホームケアなどの要因も大部分占めてるんですが、
結構あるのはちゃんと切れないハサミで切ったから

家で前髪切ったらまとまり悪いのに、
美容室で切るとなじみがいい
っていうのも、ハサミの切れ味が大分関係しています。

まー、これはお客さん側が選べない問題なんで、どうしようもないですが
それくらいは気を使わないと健康な髪の毛は保ってあげられないわけです。

切り方をすごい見てくれているお客さんもいますが、
切れ味なんかも見てみると面白いかも…

あ、でも切れない場合は傷むから面白くないか(爆)

この記事を書いた人

フリーランススタイリストとみぃ
美容師歴21年。
ヘアカラーを得意とし、ハイライトや3Dバレイヤージュなどを駆使したデザインカラーを提案。様々なヘアカラーニーズに対応できる技術を研究・提供している。

ファッション・メイクとマッチしたヘアスタイルの撮影や、美容メーカーのメディアへの寄稿、地域のビジュアル活動など、サロンワークのみならず多方面で精力的に活動している。
【主な活動・資格】
ビューティーエクスペリエンス「THROWジャーナル」ライター
ヘアケアマイスタープライマリー・ミドル取得