【木村直人連載vol.10】yoッ!俺だってこんなんだったんだからお前ら絶対大丈夫!
http://mtrl.tokyo/column/10445
木村さんとは年が2つしか違わないのですが・・・(わたくしの方が下)
なんていうんですかね・・・同世代だからなのかとても共感出来る部分が多く
わたくしの「転機」ってのはどの辺だったのかなー とか思い返しました。
ムダに自信があったアシスタント時代
わたくしの同級生なんかもかなり多いんですが、なぜか「根拠のない自信」みたいなものを持ってて
よくよく考えてみると薄っぺらいなー と思うものばっかなんですが
なぜかその時は「絶対まちがいない!!」って思ってたんですよね。
それが災いしてか(笑) 仕事でもプライベートでも勘違いから起こるミスを起こしまくって
当時の店長から「お前は(思いやりがなさすぎて)人間じゃないね」とまで言われました。
それなのに「ハッ!!知らねーよそんなこと!!」といっぱしのアウトローの如くつっぱねてましたよね(笑)
◯◯さんの客なんてどーでもいいですから!!
本当どーしようもないクズ野郎のわたくしでしたが
ある日店長のお客様のアシスタントに付いて、ミスをしてお客様を怒らせてしまったことがありました。
・・・どんなことで怒らせたかは覚えてないんですが(笑)多分技術的なことではなかったと思います。
もちろん店長にバックルームに呼ばれてすごい怒られたんですが
その時のわたくしはこともあろうか店長に向かって
◯◯さんの客なんてどーでもいいですから!!
と毒を吐いて出てきてしまいました。マジどーしようもない奴ですよね。
次の日、店に行くと店長から「明日から本店で仕事して」と突然の辞令。
マジ、終わったと思いましたよね。
一ヶ月間の本店での仕事。そのあとで・・・。
わたくしの素行があまりにも悪いので、社長が連れてきなさいと言ったらしく、わたくしは本店に異動になりました。
練習はある程度真面目にやっていたので、技術面では問題ないと言われ
仲良いスタッフもいたので、なんだか楽しくなってきたんです。
このまま本店勤務でもいいなぁ てかこのままがいいや。
なんて考えてた矢先、社長が「来月元の店に戻すから」と。
えー。ここじゃダメなんスか??と聞いてみたがダメだと一喝され、しぶしぶ前の店に戻ることになったんです。
理由も教えてもらえませんでした。
お客様に必要とされる喜び。仕事の本当の楽しさ
一ヶ月後、お店に帰ってみると状況が全然変わってました。
来るお客様ほとんどに「どこ行ってたの??帰ってきてよかった!!」と言われるんです。
「シャンプー誰にして貰えばいいかわからなかったよ」
「カットできるようになったら切ってもらうんだからどこにも行かないで!!」
それまでそんなにお客様のことなど考えず、技術ばっか追いかけてやっていたわたくしにとって、とても衝撃的でした。
それからはお客様のことをよく考えながら仕事をするようになりました。特に意識が変わった、という感覚はその当時なかったんですが、今考えてみるとそこが自分にとって「転機」だったんだと思います。
それからもいろんなことがありました。わたくしのせいでお店を一軒潰してしまったこともありました。
はっきり言って絶望です。だって「お前はお店の運営なんかできない」ってのを人に言われたのではなく、実際に目の当たりにしたんですから。
しかしそれでも美容師を続けていること。5年生存率が5割を割り込むこの業界で今も仕事ができているのは
自分を必要としてくれるお客様、スタッフがいるから。
あの時起きた「転機」がなかったら、お店が自分のせいで潰れたこともなんとも思わなかったでしょうし、
まず、そこまで美容師続けてなかったと思います。
いろんな人がそれぞれの転機になにを掴んだかによってその後の仕事が変わってきますよね。美容師って仕事が楽しいと感じるのは他の業種より意外と長い年月がかかるのかもしれませんね。
まぁわたくしみたいな失敗は普通ならしないはずなんですが(笑)
みなさま、生意気はほどほどに・・・ww