茨城県牛久市の美容室 atelier lit とみぃのブログ

【美容室での失敗】全ての美容師ができる技術って実は…


どうもどうも。とみぃでございます。









ここのところブリーチを使ったデザインカラーや色味の強いカラーをオーダーされるんですが、特に最近お客さんから聞かれたり言ってくることの中に気になることがありまして。





「このくらい切りたいんです。」





「この色にしたいんです」





もちろん美容室なのでそういったオーダーの仕方になるんですが、例えばそのヘアスタイルのカラーやデザインが





「どれとどれをやれば出来上がるか」





なんていうのは美容師が分かればできる・できないは判断できるので良しとして





よくあるのが、「どれとどれをやればコレになるのかを理解されてるお客さん」の場合。





美容師の技術は全部が全部全員の美容師ができるものではない





お客さん自身がわかっていらっしゃるので、もちろんスムーズにカウンセリングは進むんですが…





これ、美容師それぞれでかなり差が出てきてしまうんですよね。





例えばパーマ。





パーマって基本巻いて薬つけてかける「コールドパーマ」ってのが一般的にパーマなんですが、





今はデジタルパーマやエアウェーブ、コテパーマなんてのもあります。





それぞれでメリットもデメリットもあるんですが、これらのパーマの技術は「全員が全員できるものではない」んです。





美容師って国家試験を通ってお店に就職してからその就職したお店で技術を覚えるんです。





なので就職したところにデジタルパーマやエアウェーブを置いていなかったら、その美容師さんはデジタルパーマもエアウェーブもできません。





途中で違うお店に再就職して、そのお店にたまたまデジタルパーマがあっても、その美容師さんは今までかけたことがないから新しく覚え直さないといけないわけです。





というように、「美容師の技術は誰でも同じにできるわけではない」んです。その教わったお店や本人のやる気によりますw





美容師さん全員ができる技術ってほんと少ない





なので美容師さんのデフォルトってほんと少なくて






  • カット




  • パーマを巻くこと




  • カラーを塗ること




  • シャンプー




  • 髪を乾かすこと





くらいしかない気がしますw





これらの技術は、大抵どこの美容室で仕事してても使うので、大体殆どの美容師さんができると思います。





ただ、これ以外の技術に関してははっきり言って個々によってできるかできないかは変わります。カラーの色の選び方、パーマの巻くロッドの太さ・薬剤選定、ストレートの薬剤選定やアイロンをかける水分量etc…





そういうものは入ったお店によってある・ないが変わるし、やり方も違うんです。なので他のお店に行ったら「え?そうやって染めんの??」とか「そうやって切るの??」とか結構ありますw





やりたいヘアスタイルがあるならば、それを得意としてる美容師さんにお願いするのがベスト









ブリーチをして綺麗な透明感カラーがしたくて行ったのに「うちではできません」と断られた。





もしくは「できますよ〜」って言われたのに仕上がりが全然ちがうし傷んでしまった。





こういうトラブルが起きる原因は、美容師全員が同じく全部の技術ができると思ってることに起因します。





できないんです。なんならデフォルト以外のことが全然できない美容師なんかもゴマンといます。





ダメージさせようとか、汚くしようと思って仕事してる美容師さんは多分1人もいないと思うんですけど、やっぱり





「綺麗にしてあげたい」って思いから、できないのに「できます」って答えてしまってダメージが出たり汚くなってしまったりする。





そして「できない」からそういうトラブルが起きた時の対処もできない。





不測の事態でダメージが出たりする事もありますけど、出来る人はそうなった時の処置もちゃんとできる。





なのでもしやりたいヘアスタイルやカラーがあるのであれば、それを得意としていて発信してる美容師さんにお願いするのがベストです。





美容師側は自分の得意なことを提供できるので失敗もほとんどないし、あっても綺麗に直してもらえる。





お客さん側も求めているものが手に入る確率が格段に高いので満足できる。





まさにwin-winになるんです。なので技術に応じて美容師さんを2〜3人変えて担当してもらってるお客さんもザラにいます。カラーはこの人、カットはこの人、みたいな感じで。





やりたい技術が得意な美容師を探す方法は…





今はSNSも発達してるのでInstagramやTwitter、webでブログ書いてる僕みたいな美容師もいるので、比較的探すのは簡単だと思います。





ググる感覚でSNSに検索かければたくさん出てきますしね。





コツとしては、クーポンサイトで探さないことです。○ットペッ○ーとか○in○moとか。





クーポンサイトは「その日その時間に行けるお店を探す」とか、「安く済ませられるお店を探す」のに便利な作りになってるので、ちゃんとやってくれる美容師を探すのには全く向いてません。





中には技術を売ってる美容師や美容室もいくつか見つかりますが、サイトの作り自体が全て一緒なので、本当に特徴があるのかがわかりづらいんです。





それだったらSNSで探したり友人に紹介してもらったりする方が間違いないとは思います。少なくても大外れすることはなくなります。





まとめると






  • 美容師の技術は全員が全部の技術をできるわけではない




  • できないけど、綺麗にしてあげたいという気持ちから、「できる」って言って失敗する美容師さんもいる




  • やりたいヘアスタイルがあるなら、それを得意としてる美容師さんにお願いする。




  • クーポンサイトだと見つかりづらいので、検索やSNSで探してみる。





ということ。 僕自身はお客さんの髪のコンディションや先の事を考えたスタイル提案をすることが必須だと思っているので





できないものはできないと答えるし、おすすめしないときはしないし、おすすめなことはしっかりお伝えします。





なるべく「できない」と言わなくても済むように日々技術とセンスは磨いているつもりですが、それでも現状のコンディションではできなかったり、やらない方が良い場合もあります。





最終的にはお客様が料金を支払うので判断してもらうことにはなるのですが、僕はその対価に見合う仕事をちゃんと判断した上でご説明はさせていただきます。





やっぱりね、長く担当させてもらってる方や定期的に来られてるお客様がなるべくやりたいヘアスタイルを永続的に楽しめるようにコンディションの管理は美容師がしないとと思ってるんですよね。





なので皆さま、美容室(美容師)選びは慎重に。






この記事を書いた人

フリーランススタイリストとみぃ
美容師歴21年。
ヘアカラーを得意とし、ハイライトや3Dバレイヤージュなどを駆使したデザインカラーを提案。様々なヘアカラーニーズに対応できる技術を研究・提供している。

ファッション・メイクとマッチしたヘアスタイルの撮影や、美容メーカーのメディアへの寄稿、地域のビジュアル活動など、サロンワークのみならず多方面で精力的に活動している。
【主な活動・資格】
ビューティーエクスペリエンス「THROWジャーナル」ライター
ヘアケアマイスタープライマリー・ミドル取得