茨城県牛久市の美容室 atelier lit とみぃのブログ

パーマの変遷と現在のパーマの「立ち位置」

春になると新生活が始まったりと気分が変わりますよね〜。   

この時期、やっぱりヘアスタイルを変えたい願望が湧き上がってくる方が沢山いるわけなんですが 「パーマをかけたい」と漠然とした考えだけでご来店される方も結構いらっしゃいます。

グリグリにかけてドライヤーとブラシで伸ばすのがパーマ


  

30年前くらいは、細〜いロッドでグリグリにかけるいわゆる(おばちゃんパーマ)みたいにかけて、それをブラシとドライヤーで伸ばしてセットするのがパーマでした。 「聖子ちゃんカット」っていうのはそれですよね。

この頃はほとんどの女子がこの髪型してました。

美容室もこの髪型だけを作る「生産工場」みたいになってたそうです(笑)

この頃この髪型をしてた人たちは毎日ブラシでブローしてたわけですから、今もブローがアシスタントの子よりうまかったりします。

 

ちなみにこの頃は世界的大スターの彼もこの髪型でした。  

 

 

ジャッキーーーーー!!!ww

パーマっていう技術が入ってきたのは戦前なので、このヘアスタイルは最近なんですが、パーマっていうのが身近になったのはこの聖子ちゃんカットが始まりだったんではないかと思います。

洗いっぱなしでOKなソバージュが大流行


90年代になるとブローしないで洗いっぱなしにムースをつけるだけのスタイリングでOKなソバージュパーマが大流行します。  

   

ワンレングス(段差をつけずに下で一直線に切り揃えられているスタイル)に根元から毛先まで細かいウエーブをつけます。

ムースをつけて水分が入るとウエーブが戻るので、スタイリングが楽でスタイリッシュなのがウケて若者からおばちゃんまで大流行しました。

 

 

現在でもこれを頑なに貫いているアーティストもいらっしゃって…

 

 

  

マーティーーーーーー!!!ww

ちなみに日本でパーマはかけてるそうです。

そして現代。パーマのあり方はスタイリングしやすくするためのツール

 

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パーマはそんな歴史を歩んできて、現代では色々なスタイルを「スタイリングしやすくする」ための一種の方法  という立ち位置になりました。
もちろん現在でもブローで伸ばすパーマもしますし、洗いっぱなしでokなパーマもかけます。
大きく変わったのはパーマがメインの髪型ではなくて、やりたいヘアスタイルを家でもスタイリングしやすくするために”補助”するもの  になったってことです。

なので、「パーマかけたら傷んだ」とか「スタイリングが難しくなった」とか本末転倒(笑)   スタイリングしやすくするためにかけるのがパーマなんです。
新生活を新たな気持ちで楽しむためにも、ヘアスタイルの変化は大事なこと。もしパーマをかけるとしたらどうなのか?必要なのか?かわいくなるのか?   なんて美容師さんに相談してみましょう!

この記事を書いた人

フリーランススタイリストとみぃ
美容師歴21年。
ヘアカラーを得意とし、ハイライトや3Dバレイヤージュなどを駆使したデザインカラーを提案。様々なヘアカラーニーズに対応できる技術を研究・提供している。

ファッション・メイクとマッチしたヘアスタイルの撮影や、美容メーカーのメディアへの寄稿、地域のビジュアル活動など、サロンワークのみならず多方面で精力的に活動している。
【主な活動・資格】
ビューティーエクスペリエンス「THROWジャーナル」ライター
ヘアケアマイスタープライマリー・ミドル取得