茨城県牛久市の美容室 atelier lit とみぃのブログ

僕らはいい意味でも悪い意味でも「日本人」だった。

ちょっと前の話ですが、高校のバレー部の先輩が日本に帰ってきました。

彼はメキシコで寿司屋をやってるんですが、毎年冬に帰ってきます。


寿司握ったことないのに寿司屋に


実は彼、寿司とか全く握ったことないんです。


高校でバレーボールをやっていたと思ったら卒業した後にプロボクサーになり、そんで今メキシコで寿司屋。


一体何が起きてこうなったのか謎ですが、メキシコの先輩が住んでる地域では人気店らしいです。


海外に行って、いきなり握ったこともない寿司店を始めるとか正気の沙汰ではないですが、昔から破天荒な先輩だったのでなぜか納得w


そんな彼の話を聞いてると、日本にいる僕らはなんて見識が狭いのかと思い知らされることもたくさんあります。



すこぶる治安も経済状況も悪いメキシコ。

国柄も言葉もわからない。そんな中日本では握ったことのない寿司屋をやる。

先輩は時に道端で電飾を全身につけてお店の宣伝のために踊ってたと言ってました。


日本でそれやっても変人扱いされて客引きどころじゃないだろ〜って感じですが

多分そういうところが「日本人」なんですよね。

誰もやらないことを誰よりも早くやった。



「そんなことしても〇〇じゃん」

「どうせ〇〇になるんだから無駄だよ」

電飾を全身につけて踊るのなんかまさにそう言われてしまう事だと思うんです。


言われるのも嫌だから誰もやらないと思うんです。

異国の地で、どれが正解かも分からない中で、何が何でも寿司屋を繁盛させたい。
そう考えた結果、多分先輩は電飾をつけて踊るっていう行為を「誰よりも先にやった」んですよね。

それがどういう結果になるかはわかりません。

でもやってみないと成功がなんなのかすら分からない。
結果「お前面白いやつだな」と街で噂になり、お店の宣伝になったとか。

先輩は「とりあえずなんとか目立つようにしたくてやって、それからすごい店が繁盛したんだよ。でも、他の店の奴らは電飾つけて踊らないんだ。 やればたくさん客来るのにさ」


って言ってました。

僕らは良い意味でも悪い意味でも日本人なんだよなと思った。



なにかを成功させたい。達成したい。そう思った時にどうしても「やらない理由」を考えて行動に移せないのが日本人の悪いところ。


僕もよくよく考えたらそういう取捨択一は常日頃からやっていて、
捨てる案に関してはなにかしらアラを見つけて「これは無し」と切り捨ててしまうこともしばしば。

先輩を見ていると、なんでそんなことでやるのやめたんだろ?ってなるくらいバカバカしい判断だったなと反省するものもあります。


環境や自身の性格、お金の問題や時間の問題などいろいろ制約があることの方が多いと思うんですが

成し遂げたいことがあるのならば、多少無理してでも行動するべきなんだよなと学ばされました。



毎年10月ごろ帰ってくる先輩。
また面白い事やってんじゃないかなと勝手にたのしみにしてたりするんですがw

こっちも負けじと土産話が出来るようにがんばらないとなぁと思います。

先輩、また冬に飲みましょう!!

この記事を書いた人

フリーランススタイリストとみぃ
美容師歴21年。
ヘアカラーを得意とし、ハイライトや3Dバレイヤージュなどを駆使したデザインカラーを提案。様々なヘアカラーニーズに対応できる技術を研究・提供している。

ファッション・メイクとマッチしたヘアスタイルの撮影や、美容メーカーのメディアへの寄稿、地域のビジュアル活動など、サロンワークのみならず多方面で精力的に活動している。
【主な活動・資格】
ビューティーエクスペリエンス「THROWジャーナル」ライター
ヘアケアマイスタープライマリー・ミドル取得