茨城県牛久市の美容室 atelier lit とみぃのブログ

他愛もない会話にも意味がある。美容師さんとのカウンセリングについて。

美容師を長くやってると技術などもある程度できるようになってお客様もつき、仕事に安定感がでてくるもんです。


そんななか、最近よく思うのが



美容師さんの感覚とお客様の感覚は全然違う


ということ。


細かく言うと「美容師が考えている技術の仕上がりと、お客様がイメージしてる仕上がりっていうのは初めかなりの違いがある」と思います。


例えば「パーマをかけたいんです。」と言われた時、どのようなパーマを希望してるのかはわからないので、ヘアカタログや口頭でイメージの擦り合わせをすると思うのですが、


そうやってやり取りしていくうちに
??あぁ!そういうのをパーマと認識してるのね!!  って気づくことが結構あります。


もちろん、ほとんどの美容師さんはカウンセリングをしっかりする、もしくは常連のお客様なら大体のスタイルのイメージはもってお話しすると思うので、勘違いで失敗した!  なんてことはそうそうないと思いますが


お客様はパーマならパーマ、アッシュカラーならアッシュカラー、ボブって言ったらコレ  みたいなおおよそのイメージがある場合が多くて


パーマがコテみたいにならないんです。とか、アッシュって染めてるのに茶色にしかならない!  とか、ボブっておかっぱですよね?  とか…


意外と用語を知っているようで知らない方が多いようにおもいます。


 よくあるのはパーマ。  これが結構食い違いがある技術でして。


 
(ちょっと見えづらいですが)お客様がイメージしてるパーマっていうと、こういうカールがしっかり出てて「コロン」とした毛先なのがパーマ、って思いがちなんですが


 
わたくしたち美容師はどっちかというとパーマはこんな感じの「散った質感」みたいなものを一般的なパーマだと思ってることもあるので


<あ、はい!パーマですね〜!


なんてろくに擦り合わせもしないでかけると


?!パーマじゃなくて傷んでない?!


って思われてしまうこともあるんです。
美容師側はキレイにかかったと思ってるので、「キレイにかかりましたね〜」なんて言ってきたりするのに、お客様には傷んでるようにしかみえないから次から行かない、なんてことも。


なので、< お客様とかわされるカウンセリングはものすごく重要なんです。


現代の女性は社会進出も著しいので、仕事や環境によって出来ない髪型なんかもかなりあります。それを汲み取るために色々なことを聞いて、考えて、スタイル提案します。


「美容師さんに髪型説明するのが苦手…」


「そもそも話すのが苦手…」


「なんでこんな事答えなきゃいけなきの??」なんて思われるかたもいるかもしれないですが、


お客様にとってベストの髪型を探すため


なんですよね結局。


世の中の美容師さんたちはみなさん素晴らしい仕事をする方ばかりです。だからお客様に似合う髪型を絶対に叶えてあげれるはずなんです。


でも、この美容師とお客様のイメージの差があるかぎり、素晴らしいヘアスタイルもお客様にとっては最悪なスタイルになってしまうかも知れません。


美容師さんとの会話、あなどってはいけないですよ??  恥ずかしがったり面倒くさがらず要望を伝えれば絶対素敵なスタイルにしてもらえると思います。

この記事を書いた人

フリーランススタイリストとみぃ
美容師歴21年。
ヘアカラーを得意とし、ハイライトや3Dバレイヤージュなどを駆使したデザインカラーを提案。様々なヘアカラーニーズに対応できる技術を研究・提供している。

ファッション・メイクとマッチしたヘアスタイルの撮影や、美容メーカーのメディアへの寄稿、地域のビジュアル活動など、サロンワークのみならず多方面で精力的に活動している。
【主な活動・資格】
ビューティーエクスペリエンス「THROWジャーナル」ライター
ヘアケアマイスタープライマリー・ミドル取得